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月曜日, 10月 22, 2012

紅景天

紅景天(こうけいてん)

 中国のチベット自治区、四川、青梅、甘肅、雲南省やロシアのシベリアの海抜2000~5000mの高地に分布するベンケイソウ科の多年生植物、紅景天(Rhodiola sacra)などの全草を用いる。

 ロディオラ属はヨーロッパには200種以上、中国には40種以上の多くの種類がある高山植物であり、中国では聖地紅景天(R.sacra)のほかにも、高山紅景天(R.sachalinensis)、大花紅景天(R.crenulata)玫瑰紅景天(R.rosea)なども薬草として利用されている。とくに玫瑰紅景天は、ロディオラ・ロゼアとして、ロシアや北米ではよく知られている。8世紀頃のチベット医学経典「四部医典」や「晶珠本草」の中には、紅景天の効能として滋養強壮、養肺清熱、止血解毒、滋補元気などの記述がある。

 紅景天には、配糖体のクマリン類、必須アミノ酸類、ビタミン類などの栄養成分が含まれ、抗酸化、血糖値上昇抑制、免疫力向上、抗ウイルス、強心作用などが報告され、老化防止や疲労回復、糖尿病、ウイルス感染症、肝臓病、癌などに対する効果が期待されている。

 そのほか、赤血球の酸素の取り込みを高め、高山病に効果があることでよく知られている。高山病の予防薬といわれている高原安や、紅雪冬夏などに配合されている。

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