○鰆(さわら)
サバ科の回遊魚で、本州中部以南の太平洋岸に多く見られる。脂の乗った柔らかい肉の特有の旨味があり、塩焼きにすると絶品である。地方によって旬が異なり、春が旬なのは瀬戸内海。駿河湾や伊豆では秋、相模湾では、”寒ザワラ”といって正月から3月にかけてがおいしい。
栄養成分としてはカリウムの含有量が多く(100g中に490mg)、食塩のナトリウムの吸収を阻害して高血圧の予防につながる。また、ビタミンB2(0.35mg)とナイアシン(9.5mg)を多く含んでいる。B2は成長を促進し、舌炎や口角炎を防ぐ働きがある。ナイアシンが不足すると皮膚がザラザラに荒れて紅色の発疹ができ、色素沈着を起こすことがある。鰆はサバなどに比して脂質が少ないため(100g中、サバは12.1g、サワラは9.7g)、カロリーも1割強少ない。
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