○キノア(キヌア)
昨日は南米ペルーボリビアの高知に生育するアカザ科の一年草で、直径2~3mmの種子が食用となる擬似穀物の一種である。キンワとも呼ばれる。古代インカ帝国時代には主食に供されていたが、16世紀のスペインによる植民地以降は小麦に追われて影を潜めた。
しかし近年、健康志向が盛んな欧米で見直され、血中コレステロール値抑制効果もさることながら、その優れた栄養価で一躍評価を高めることとなった。わが国の白米と比較してカルシウムは7倍(35.8mg)、カリウムは6倍(539mg)、鉄は5.6倍(4.5mg)、マグネシウムは7倍(164mg、いずれも100g中)である。またタンパク質は全必須アミノ酸を含み、ビタミンB2は小麦の4倍含まれている。
1997年から日本でも発売が開始され、欧米と同じくシリアルやパスタ、パンなどの加工品への利用のほか、離乳食や病院介護食、アレルギー症の回転食に活用されている。
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